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岩崎書店のブログ

ようこそ! ここは子どもと本のメディアです

元Jリーガーに聞く、子どもを前向きな気持ちにさせる3つの見守り方<前編>

スポーツを頑張る子どもを持つ親御さん、お子さんのハードな練習、心配ではありませんか? 時には落ち込んで帰ってくることも……。そんな中、我が子を想いながら黙って見ているしかない、もどかしい経験があるんじゃないでしょうか。親として子どもが前向きにスポーツに取り組めるよう、どうサポートをしていけばよいかを、元Jリーガーで、一般社団法人TREの代表理事を務めている長谷川太郎さんにお伺いしました!

お子さんとの接し方で是非参考にしてみてください。

 

 

本日お話を伺う、長谷川太郎さん

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 長谷川 太郎さん

1979年8月17日生まれ。東京都出身。柏レイソルやヴァンフォーレ甲府、インドのクラブチームなどで活躍した元プロサッカー選手。2005年にはJ2日本人得点王となる。現在一般社団法人TRE(トレ)の代表理事として2030年のW杯に向けてストライカーの育成(TRE2030 Striker Project)を行っている。

 

 

決定力不足に向き合うストライカーの育成?

 

大塚 今日はよろしくお願いします。

 

長谷川 こちらこそ! よろしくお願いします。

 

大塚 まずはじめに、現役引退後はどういった取り組みをされていますか?

 

長谷川 一般社団法人TREの代表理事として、ストライカー育成に特化したスクールを運営しています。

 

大塚 ストライカー育成……ですか?

 

長谷川 はい。大塚さんはサッカーの試合を観ていて「決定力不足」という言葉を聞いたことはありますか?

 

 うーん、解説の人が言っているのを、聞いたことがあるような気がします……。

 

長谷川 これは日本のサッカーの特徴としてよく言われていることで、要は点が決められないことなんですね。

 

大塚 なるほど。日本のサッカーの弱点ということですか?

 

長谷川 はい。現役を引退して、自分の今後について色々と悩んでいた時に、日本代表戦を観ていました。その時に、「決定力不足で負けた」という言葉を聞いて、「これだ!」と思いました。

 

大塚 「これだ!」ですか?

 

長谷川 はい。決定力不足に向き合うことが自分の使命だと思ったんですよね。

 

大塚 使命! (……かっこいい!!!)

 

長谷川 普段からシュートを決めるというのは誰よりも考えてきましたし、海外のチームにいた時に、日本は「自分が絶対に点をとるんだ」という意識が足りていないと感じました。

 

大塚 なるほど。それでストライカーに特化したスクールなんですね?

 

長谷川 はい。技術面はもちろんのこと、「絶対に点を決めてやる」というストライカーの意識を育てることに力を入れています。

 

大塚 ストライカーの意識を育てる……新しい取り組みですね!

 

気になる方はチェックしてみてください。TRE2030 Striker Project 公式HP

tre2030.com

 

子どもを前向きな気持にさせる3つの見守り方

 

大塚 それでは、お子さんが前向きにスポーツを続けられるように、親がどのようにしてサポートをしていけばいいか、アドバイスをいただけますでしょうか。

 

長谷川 はい。親御さんの中には、「子どもをサポートしたい!」という熱い気持ちで肩肘を張っている方もいらっしゃると思います。でも実は半歩下がって見守ることが、一番有効だということを最初にお伝えしたいです。

 

大塚 えっ!? 見守る!? 見ているだけでいいんですか? 

 

長谷川 見ているだけというのとは少し違って、見守るというにもコツがあるんですよ! それを3つお伝えしていきます。

 

大塚 よろしくお願いします!

 

 見守り方1 自信をつける

 

長谷川 まずは、自信をつける見守り方です。私は普段、指導する上で、「失敗してもいいから、とにかくチャレンジをするように」と伝えています。

 

大塚 は…はぁ。

 

長谷川 ん!? リアクション薄くないですか?

 

大塚 いや、そ、そんなこと……ただちょっとよく聞く言葉だなって(笑)

 

 長谷川 大塚さん! この言葉を馬鹿にしてますね? この意識を持つことは、とても重要なことなんですよ。

 

大塚 というと?

 

長谷川 例えば、日本サッカーの評価ってゴールを決めても意外とクールで、逆に失敗した時のバッシングの方がリアクションが大きい。そんな雰囲気では積極的にシュートにチャレンジできませんよね?

 

大塚 たしかに。ミスすることが怖くなっちゃいます。

 

長谷川 そうですよね。全てのスポーツでもいえると思うんですけど、失敗を恐れては、前向きに目標に向かえないし、なにより失敗から学ぶことは沢山あります。

 

大塚 なるほど。

 

長谷川 そこで親御さんには、ダメなところを指摘するのではなく、成功した時に今までの頑張りを褒め、やりたいことに自由にチャレンジ出来るような雰囲気を作ってもらいたいと思います!

 

大塚 「もう失敗しないぞ」ではなく、「次もまたいいプレイをしよう」という気持ちになれますね。

 

長谷川 でしょう? そういった小さな自信が、チャレンジを生む土壌を作っていくと思います。

 

見守り方2 遊び心をもたせる

 

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 長谷川 次は「遊び心」を持たせる見守り方です。先ほど挑戦をどんどんしていこうと話してきましたが、とはいっても、いつも前向きな気持ちでいられるわけではないんですね。

 

大塚 というと?

 

長谷川 例えばケガをしてしまった時を想像してみてください。

 

大塚 「みんなと練習できない」「痛い」「前みたいに治るか不安」「お風呂入るの大変」「もしかして周りにシップくさいとおもわれる?」……

 

長谷川 も、もういいです(笑)とにかく、気持ちが沈むでしょ?

そういう時は「このピンチから何を得るか」って頭に切り替えることが大切です。

 

大塚 うーん、それこそいつも以上の前向きさが必要じゃないですか?

 

長谷川 確かに「このピンチから何を得るか」という言葉のままだとそう感じるかもしれません。そこで、親御さんの登場です。

 

大塚 なるほど。

 

長谷川 まず「ケガしちゃったけど、明日からどうしよっか?」という言葉に変換して、声を掛けてあげてください。あくまで自然体で寄り添ってあげてくださいね。

 

大塚 今できることをやろうと思えるようにするんですね。

 

長谷川 はい。そして何より重要なのが、「遊び心」を引き出してあげることです。というのは、ケガをゲーム感覚で乗り越えていきます。例えば、今日は腹筋を100回やろうというミッションを決めて、クリアしていく感覚です。

 

大塚  なるほど。ケガをしてしまったけど、腹筋の強化ができていると思うと、少しは前向きになれますね。

 

長谷川  そうですね。そして親御さんは、毎日の目標を一緒に考えるというよりは、側で見ていて、クリアを楽しんでください。私の父は、サッカーに関して口を出してくる人ではなかったですが、必ず練習と試合に付き添ってくれました。側にいて一緒の気持ちでいてくれることが、心の支えになりました。

 

大塚 一緒の気持ちになる。それが大切なんですね。

 

後編へ続く……

長谷川さん直伝のストレッチ方法もご紹介しますのでお楽しみに!

 関連記事:元Jリーガーに聞く、子どもを前向きな気持ちにさせる3つの見守り方<後編> - 岩崎書店のブログ

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投稿者名:大塚芙美恵