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23.2.17発売! 『ごみしゅうしゅうしゃのぽいすけくん』正高もとこ先生インタビュー

2月17日発売、『ごみしゅうしゅうしゃの ぽいすけくん』は、『きゅうきゅうしゃの ぴーとくん』『はしごしゃの のびるくん』に続く人気シリーズの3作目。海辺の町をまわってごみを集め、清掃工場へと運ぶ収集車が主人公のお話です。
今回は新刊発売を記念して、著者の正高もとこ先生に制作秘話や、正高もとこ先生ご自身のことを伺ってみました。

–––––––––––働く車といえば子どもたちが大好きなものですが、このお話を書こうと思ったきっかけを教えてください。

いたずらきかんしゃちゅうちゅう』(福音館書店)『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』(童話館出版)などの絵本で有名なアメリカの絵本作家バージニア・リー・バートンに憧れていたことと、ふたりの男の子を育てた時、彼らが乗り物好きだったことから、いつか私も乗り物絵本を作ってみたいと思っていました。
長年、ごみ問題に興味があり、子どもたちにごみの分別や減量を勧める話として、『ぽいすけくん』を考えました。

 

 

–––––––––––第1作に『きゅうきゅうしゃのぴーとくん』を書いたきっかけは何ですか?

子どもたちが大好きなサイレンカーであるにもかかわらず、当時、救急車の物語の絵本が少なく、今の時代にあった話を作りたいと思っていました。たまたま読み聞かせボランティア活動で知り合ったおばあちゃんが「うちの孫は救急車が大好き!」と教えてくれたことをきっかけに作り始めました。
丁度、医療従事者になっていた長男が「忙しすぎて目がまわる。ぼくだって、お休みがほしい」と、仕事をやめて海外に行ってしまったので、長男が『ぴーとくん』のモデルになりました。(幸い、2年後に帰国したので、良かったです)

 

–––––––––––ぴーとくん、のびるくん、ぽいすけくんと、それぞれ車の特徴をとらえた名前になっていますが、どのように決めていらっしゃいますか。

『ぴーとくん』は、おばあちゃんになった友人が「うちの孫は“きーとー、きーとー”と言っている」と教えてくれたことから、『のびるくん』は、はしごが伸びるから、『ぽいすけくん』は、ごみのポイ捨てから、考えました。音の良い名前を選んでいます。

 

–––––––––––3作品とも、ぴーとくんが登場しますが、それはやっぱり先生の一押しのキャラクターだからでしょうか。なにか意図、お考えがありますか?

おかげさまで、ぴーとくんは一番人気があるように思います。何といっても、うちの長男がモデルですから愛着があります。

きゅうきゅうしゃのぴーとくん

 

–––––––––––ぴーとくん、のびるくん、ぽいすけくんをはじめ、たくさんのキャラクターがこの3作品には登場しますが、推しのキャラクターはいらっしゃいますか。

『はしごしゃののびるくん』のモデルは私自身なので、のびるくんにも愛着があります。絵本作家って、特殊な能力があって良さそうに見えますが、実はのびるくんのように待つことが多いお仕事なのですよ。

 

はしごしゃののびるくん

 

–––––––––––今回のぽいすけくん、ズバリ見どころはどこでしょうか。

いつもながら、しっかりと描かれた車たちは説得力があり、特に車の色が力強いです。
また、今回は爽やかな海の景色がすてきですね。波の音を聞きに、海に出かけたくなります。

 

–––––––––––3作品とも、情景・設定がとてもリアルに書かれているのですが、こちらは毎回正高先生が取材に行かれているのでしょうか?

私が住んでいる町の市役所にママ友がお勤めなので、彼女の紹介で消防署、清掃事務所に出かけて、何度か文章やラフスケッチのチェックをお願いしました。皆さん、喜んで協力してくださって、おかげで納得のいくお話になりましたし、出版も我が事のように喜んでくださいました。

 

『はしごしゃののびるくん』制作にあたっては、愛知県岩倉市の消防士さんたちにご協力いただきました。

 

–––––––––––(3作品を通して)今だから話せる裏話・制作秘話などありますでしょうか?

『はしごしゃののびるくん』を作った時、なかなか話の内容が定まらず難儀しておりました。何度も編集部の方を通じて、画家の鎌田さんとも話し合いを重ね、なんとか刊行にこぎつけられたこと、とても感謝しています。

 

–––––––––––次回作の主人公は、パトカーのうーたくんだと聞いておりますが、選んだ理由はありますか?

「サイレンカーの王さま・パトカーの話を作って!」と、岩崎書店プロモーション担当の子育てママさんからリクエストがありました。子どもに身近な交通安全の話になりそうです。

 

 

ここからは、正高もとこ先生ご自身のことや、普段のご執筆のことについて伺いました。

正高もとこ先生

 

–––––––––––正高先生の好きなのりものは何でしょうか。また、いつか乗ってみたいのりものはありますでしょうか。

好きなのりものは、自転車、電車、船ですね。いつか海で、シーカヤックにのってみたいです。

 

–––––––––––作品のアイディアはどんなことをしている時に浮かびますか?

作品のアイデアは、ぼーっとしている時や、図書館で絵本を見ている時に浮かびます。

 

–––––––––––執筆中や作画中に行き詰まることはありますか? その際はどのようにして解決してらっしゃいますか?

もちろん行き詰まる時もあって、そういう時はとにかく休む、作品から離れて寝かせるようにしています。

 

–––––––––––どのお話もアイデンティティや生き方のメッセージが込められていると思うのですが、正高先生ご自身と重ねるところはあるのでしょうか?

幼児向けの話であっても、子どもだましの話にはしたくないので、いつも一生懸命、隅から隅まで考えています。そうすると自然に、私のすべてが反映された話になるようです。

 

–––––––––––このシリーズを読んでくださっている読者のみなさまに、ひとことお願いします!

子どもたちに身近な車の話を通して、関わり合い、助け合って生きていることに気づいてほしい。“お気に入り”の絵本にしてもらえると嬉しいです。これからも「働くのりものシリーズ」をどうぞよろしくお願いします!

 

これからも、正高もとこ先生の作品を楽しみにしております!
ありがとうございました。

オカルト×エンタメ読み物「セカイの千怪奇」シリーズ刊行開始!連載記事⑤

新シリーズスタート!地球上の「本当にある謎」を追え!
小学校中学年から楽しめるオカルト×エンタメ読み物『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』発売を記念して、8月10日の発売日までの毎週水曜日に『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』の見どころを、全5回の連載で詳しく解説!

今回でいよいよ連載最終回!
第5話「呪いの森 ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア」をご紹介!

>>もっと知りたい!!見どころたっぷりの「セカイの千怪奇」シリーズの特徴や超豪華な作家陣については、7月13日掲載の連載1回目の記事をご覧ください!

 

『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』内容紹介

未知人と父の豪は世界中を駆けめぐり、UFOやUMA、怪奇事件の動画を撮影し、ネットにアップして暮らしている。
正体不明の飛行物体にさらわれた母の行方をつかむため、怪奇現象を追っているのだ。謎を解き明かそうと動く親子に、次々と事件がふりかかる!

「セカイの千怪奇1 幽霊屋敷レイナムホール」の登場人物

セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホールの登場人物

1冊に短編5話入り。
表題作「幽霊屋敷レイナムホール イギリス」の他に、「巨像モアイは夜歩く イースター島(チリ)」「人魚伝説 800年生きた尼 日本」「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」「呪いの森 ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア」の計5話を収録。

 

このブログでしか読めない!!今回は特別に第5話「呪いの森 ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア」の冒頭ページを大公開!

呪いの森 ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア

今回のテーマは、ルーマニアにある「呪いの森」と呼ばれるホィア・バキュー・フォレスト。
この森では、今までに科学では証明できない数々の不可解な現象や謎の物体の目撃情報が相次いだため、付近の住民も恐れて近寄らないのだとか。
この森で起きた不思議な現象や謎の目撃情報とはいったいなんなのか……?

 

以下本編を大公開!!

***********************

呪いの森 ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア

そこは、なんのへんてつもない森だった。
東ヨーロッパ、バルカン半島に位置するルーマニアでのできごとである。
この日、なぜか200頭のヒツジたちがぞろぞろと、まるですいよせられるかのように森のなかへと入っていった。
そこで、しかたなくヒツジ飼いの男はついてきたのだ。
ふだん、ここに足をふみ入れる者はすくない。
この男も森のなかに入るのは、はじめてだ。

森に入ってはいけないよ。そこには悪魔がいるから

死んだ祖母がいっていたのを思いだす。
こういう人目につかない場所には、罪人や悪人が、身をかくしているかもしれない。
だから、大人は子どもにわかりやすく「悪魔」といって警告したのだろう。
「なんだってんだ、まったく……」
男は、悪態をつきながらも歩きつづけた。
ヒツジたちは、列をなして森のおくへ、おくへと行進していく。
すると、さっきまではあかるかった森に、だんだん霧がでてきた。
景色が、しだいに白くおおわれていく。
ヒツジを見うしなうわけにはいかない。
男は、あせった。
そのとき、霧のなかから、クスクスとわらい声がきこえてくる。
それもひとりではなく、何人もの声だ。
「……だれかいるのか? ううっ!」
とつぜん、頭痛が男をおそった。
万力でしめつけてくるような、はげしい痛みだ。
男はたえられず、その場にひざをついてうずくまる。
霧はさらに濃くなっていき、のばした手の先も見えなくなっている。
そしてしばらく経ち、霧が晴れると、そこに男のすがたはなくなっていた。

その日を境に、ヒツジ飼いの男と、飼っていた200頭のヒツジを見た者はだれもいない。

***********************

この森で、実際に日本のバラエティ番組で撮影にやってきたタレントさんが、原因不明の体調不良に襲われて、撮影が中止になるなんてこともあったそう。
呪いの森で謎を追う未知人たちの身にも次々と不思議な現象が起こる。その現象とはいったいなんなのか。
そして、未知人は世界にちらばる謎の真相とともに、行方不明の母を見つけることができるのか!?

気になる続きは、本日発売の『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』にて!

 

〈書誌情報〉

セカイの千怪奇

  • 書名:セカイの千怪奇1  幽霊屋敷レイナムホール
  • 作:木滝りま/太田守信
  • 絵:先崎真琴
  • 出版社:株式会社岩崎書店
  • ISBN:978-4-265-82101-3
  • 体裁:四六判
  • 定価:990円(本体900円+税)
  • 発売日:2022年8月10日

※商品の店着状況により店舗ごとに発売開始日が異なります。
販売場所:全国書店、ネット書店、他

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4265821014/
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17200654/
紀伊國屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784265821013

●岩崎書店商品ページ:https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b608520.html

 

〈作者紹介〉

◆作:木滝りま(執筆:プロローグ、1章、2章、エピローグ)
茨城県出身。小説家、脚本家。児童書の作品に「科学探偵 謎野真実」シリーズ(朝日新聞出版)、『世にも奇妙な物語ドラマノベライズ 恐怖のはじまり編』(集英社みらい文庫)、「みんなから聞いたほっこり怖い話」シリーズ(岩崎書店)など。脚本作品にドラマ「カナカナ」「念力家族」「ほんとにあった怖い話」、アニメ「スイートプリキュア♪」など。

◆作:太田守信(執筆:3 章、4 章、5章)
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。小説家、脚本家、演出家、俳優。「~はんなり京都~お通り男史 浄化古伝」(双葉社)小説構成、『行ってはいけない世界遺産』(花霞和彦・著、CCC メディアハウス)リサーチ協力、NHK ラジオ「基礎英語2」執筆協力、舞台「亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ」など脚本・演出多数。

◆絵:先崎真琴
ゲーム会社勤務後、独立。ゲーム、アニメ、Vtuber キャラクターデザイン、CD ジャケットイラスト、書籍挿絵などで活躍する。作品に「Fate/Grand Order」「FF14FreestyleArt」「ときめきレストラン☆☆☆」など多数。趣味はゲームと謎解き。

オカルト×エンタメ読み物「セカイの千怪奇」シリーズ刊行開始!連載記事④

新シリーズスタート!地球上の「本当にある謎」を追え!
小学校中学年から楽しめるオカルト×エンタメ読み物『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』発売を記念して、8月10日の発売日までの毎週水曜日に『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』の見どころを、全5回の連載で詳しく解説!

連載4回目は、第4話「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」をご紹介!

>>もっと知りたい!!見どころたっぷりの「セカイの千怪奇」シリーズの特徴や超豪華な作家陣については、7月13日掲載の連載1回目の記事をご覧ください!

 

『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』内容紹介

未知人と父の豪は世界中を駆けめぐり、UFOやUMA、怪奇事件の動画を撮影し、ネットにアップして暮らしている。
正体不明の飛行物体にさらわれた母の行方をつかむため、怪奇現象を追っているのだ。謎を解き明かそうと動く親子に、次々と事件がふりかかる!

「セカイの千怪奇1 幽霊屋敷レイナムホール」の登場人物
セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホールの登場人物

1冊に短編5話入り。
表題作「幽霊屋敷レイナムホール イギリス」の他に、「巨像モアイは夜歩く イースター島(チリ)」「人魚伝説 800年生きた尼 日本」「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」「呪いの森 ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア」の計5話を収録。

 

このブログでしか読めない!!今回は特別に第4話「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」の冒頭ページを大公開!

吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)

今回のテーマは、オカルト好きにはたまらない「吸血UMA(未確認生物)チュパカブラ」!
20世紀末より南米で目撃情報が多く、UMAの中では比較的に新しい部類と言えます。
チュパカブラとはいったいどんな生き物なのか? そして、その正体とは!?

以下本編を大公開!!
***********************

吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)

1995年、カリブ海にうかぶ島、プエルトリコ。
ある朝、家畜農家の男は目をさますと、異変を感じた。
いつもなら、けたたましくきこえるニワトリの鳴き声が、まったくしない。
たくさん飼っているニワトリが、今日にかぎっていっせいに寝坊するなんてこともあるまいし……男はふしぎに思いながらも鳥小屋をのぞいてみる。
すると、目の前には凄惨な光景がひろがっていた。
ニワトリが1羽ものこさず死んでいたのだ。
「なんてこった。こりゃどういうわけだ!?」
小屋に、はられた網は、ひきちぎられたようなあなが開けられている。
男はとびらからなかに入ると、ひからびたように死んでいるニワトリをまじまじと調べてみる。
すると、首すじのあたりに、動物のするどいキバに噛まれたようなあとがあった。ニワトリは、このきずから血を吸いつくされていたのだった。
吸血動物がでたってのか……?いったい、どんな……」
男は、すぐに対策を練らなければならないと思いいたる。
この農場では、ほかにもヤギを飼っていた。
だが、吸血動物は、この場所をおぼえてしまっている。
ヤギまでねらわれようものなら、農家はやっていけなくなる。
そこで、ヤギ舎の入り口に監視カメラをとりつけ、入り口のカギがしっかりとかかっていることを確認した。
そして、この日の晩、つかれた体にムチを打って寝ずの番をすることにした。
ところが、すっかり夜もくれたころ。
男は、ついまぶたが重たくなり、とうとうねむりに落ちてしまう。
とはいっても、ほんの15分くらいのものだ。
そのときである。
「ヴェーッ! ヴェーッ!」
危機を知らせるヤギの声で、男はハッと目をさました。
男は、すぐさま尋常ではないようすを感じ、身をかくしていた草むらからでる。
見ると、入り口の金属製のとびらはカギがひきちぎられ、ものすごい力でこわされていた。

吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)

あいては、おそろしい生き物のようだ。
男は、手近にあった牧草をあつめるためのフォークをにぎり、ヤギ舎に入っていく。そして、裸電球のスイッチをONにした。
すると、うすぐらいなかに、見たこともないすがたの怪物がうかびあがった。
ヤギの首すじにかぶりつき、血をすすっている。
その大きな目は真っ赤に光っていた。
「オレのたいせつなヤギに、なにをするんだ!」
果敢にも男はフォークをふりあげ、怪物にかかっていった。
すると、それに気づいた怪物もヤギをはなし、男に襲いかかる。
怪物はすばやい動きでフォークをかわし、そのするどいツメで男のうでに、きずを負わせた。
そして、そのままヤギ舎の外へとにげていったのだった。
ケガをした男は怪物を追う気力などなく、その場にひざをつく。
目の前に横たわるヤギを見ると、血を吸いつくされ、すでに息絶えていた。

翌日、この事件は、またたく間にニュースとなった。
監視カメラに鮮明な映像はうつっていなかったが、男の目撃情報から、背中にトゲがはえ、ツメやキバがするどく、目の赤い怪物だと伝えられた。
怪物は、「チュパカブラ(ヤギの血を吸う者)」と名づけられ、その後、世界各地で目撃されることとなった―――。

***********************

背中にトゲがはえ、ツメやキバがするどく、目の赤い怪物と伝えられたチュパカブラですが、現在その正体は「ある生き物」だという説がもっとも有力なようです。
さてその生き物とはいったいなんなのか。そして、プエルトリコで未知人たちに起こる事件とは!?
気になる続きは、ぜひ8月10日発売の『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』にて!

次回、いよいよ最終話!
第5話「呪いの森ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア」は、発売日である8月10日(水)公開予定!
ぜひご覧ください!

 

〈書誌情報〉

セカイの千怪奇

  • 書名:セカイの千怪奇1  幽霊屋敷レイナムホール
  • 作:木滝りま/太田守信
  • 絵:先崎真琴
  • 出版社:株式会社岩崎書店
  • ISBN:978-4-265-82101-3
  • 体裁:四六判
  • 定価:990円(本体900円+税)
  • 発売日:2022年8月10日

※商品の店着状況により店舗ごとに発売開始日が異なります。
販売場所:全国書店、ネット書店、他

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4265821014/
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17200654/
紀伊國屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784265821013

●岩崎書店商品ページ:https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b608520.html

 

〈作者紹介〉

◆作:木滝りま(執筆:プロローグ、1章、2章、エピローグ)
茨城県出身。小説家、脚本家。児童書の作品に「科学探偵 謎野真実」シリーズ(朝日新聞出版)、『世にも奇妙な物語ドラマノベライズ 恐怖のはじまり編』(集英社みらい文庫)、「みんなから聞いたほっこり怖い話」シリーズ(岩崎書店)など。脚本作品にドラマ「カナカナ」「念力家族」「ほんとにあった怖い話」、アニメ「スイートプリキュア♪」など。

◆作:太田守信(執筆:3 章、4 章、5章)
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。小説家、脚本家、演出家、俳優。「~はんなり京都~お通り男史 浄化古伝」(双葉社)小説構成、『行ってはいけない世界遺産』(花霞和彦・著、CCC メディアハウス)リサーチ協力、NHK ラジオ「基礎英語2」執筆協力、舞台「亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ」など脚本・演出多数。

◆絵:先崎真琴
ゲーム会社勤務後、独立。ゲーム、アニメ、Vtuber キャラクターデザイン、CD ジャケットイラスト、書籍挿絵などで活躍する。作品に「Fate/Grand Order」「FF14FreestyleArt」「ときめきレストラン☆☆☆」など多数。趣味はゲームと謎解き。

オカルト×エンタメ読み物「セカイの千怪奇」シリーズ刊行開始!連載記事③

新シリーズスタート!地球上の「本当にある謎」を追え!
小学校中学年から楽しめるオカルト×エンタメ読み物『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』発売を記念して、
8月10日の発売日までの毎週水曜日に『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』の見どころを、全5回の連載で詳しく解説!

連載3回目は、第3話「人魚伝説 800年生きた尼 日本」をご紹介!

>>もっと知りたい!!見どころたっぷりの「セカイの千怪奇」シリーズの特徴や超豪華な作家陣については、7月13日掲載の連載1回目の記事をご覧ください!

 

『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』内容紹介

未知人と父の豪は世界中を駆けめぐり、UFOやUMA、怪奇事件の動画を撮影し、ネットにアップして暮らしている。
正体不明の飛行物体にさらわれた母の行方をつかむため、怪奇現象を追っているのだ。謎を解き明かそうと動く親子に、次々と事件がふりかかる!

「セカイの千怪奇1 幽霊屋敷レイナムホール」の登場人物
セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール の登場人物

 

1冊に短編5話入り。
表題作「幽霊屋敷レイナムホール イギリス」の他に、「巨像モアイは夜歩く イースター島(チリ)」「人魚伝説 800年生きた尼 日本」「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」「呪いの森 ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア」の計5話を収録。

 

このブログでしか読めない!!今回は特別に第3話「人魚伝説 800年生きた尼 日本」の冒頭ページを大公開!

八百比丘尼伝説章扉

今回の舞台は日本!
日本には今もなお、全国各地にいくつも人魚伝説が残っています。
福井県にも「八百比丘尼(やおびくに)」伝説というものがあります。
ある娘に起きた不思議な出来事により、その娘はのちに「八百比丘尼」と呼ばれるようになります。
娘に起きた出来事とはいったい何なのか?
そして、その娘はどうなったのでしょうか。

 

以下本編を大公開!!

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八百比丘尼伝説中面

昔、若狭国(今の福井県の南西部)小浜の長者が、見知らぬ男の家にまねかれた。
そこで長者は、得体の知れない生き物が料理されているのを見てしまう。
やがて食事がだされたが、あの気味の悪い肉には手をつけず、ふところにかくし、もち帰った。

ところが、18歳になる長者のむすめがそれをぐうぜん見つけ、食べてしまう。
するとむすめは、何年経っても若いまま、年をとらなくなったのだ。
「もしかしてあれは、蓬莱の国にいるという伝説の人魚の肉だったの? いつまでもうつくしいまま長生きできるなんてすてき!」
はじめはそう思っていたむすめ。
だが、親やきょうだい、親しい人びとは自分をのこし、老いて死んでいく。
そして彼女が120歳になると、まわりはとうとう知らない人ばかりになってしまった。
「ああ……さびしい。長生きするのがこんなにつらいことだったなんて……」
そうして彼女は生きる意味をうしなってしまい、髪をそって尼となり、全国を旅してまわりはじめた。

それから長い長い時が経ち、ついに800歳になると、生まれ故郷が恋しくなって小浜にもどり、洞窟のなかに身をかくした。
永遠に生きることのむなしさを感じていたのだろう。
彼女はこの洞窟のなかで、そのまま亡くなったと伝えられている―――。

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人魚の肉を食べて不老不死になった少女、八尾比丘尼伝説は、なんと全国28都県89区市町村121ヶ所に残されているそうです。
京都では橋をかけるなど、社会事業に関わったという記録もあるとか。
120歳になって出家し、全国を旅したという八尾比丘尼。
本当にそんな少女がいたのかもしれませんね。

「不老不死」というテーマは、日本だけではなく世界各所の神話や伝承でも多く扱われています。
「永久にうつくしいまま生きながらえる」これは人間にとって、魅力的なことであり永遠の夢でもあると思います。

さて、そんな「八百比丘尼」伝説が残る場所で未知人たちに起きる事件とはいったい!?
気になる続きは、ぜひ8月10日発売の『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』にて!

次回、第4話「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」は8月3日(水)公開予定!
ぜひご覧ください!

 

〈書誌情報〉

セカイの千怪奇

  • 書名:セカイの千怪奇1  幽霊屋敷レイナムホール
  • 作:木滝りま/太田守信
  • 絵:先崎真琴
  • 出版社:株式会社岩崎書店
  • ISBN:978-4-265-82101-3
  • 体裁:四六判
  • 定価:990円(本体900円+税)
  • 発売日:2022年8月10日

※商品の店着状況により店舗ごとに発売開始日が異なります。
販売場所:全国書店、ネット書店、他

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4265821014/
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17200654/
紀伊國屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784265821013

●岩崎書店商品ページ:https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b608520.html

 

〈作者紹介〉

◆作:木滝りま(執筆:プロローグ、1章、2章、エピローグ)
茨城県出身。小説家、脚本家。児童書の作品に「科学探偵 謎野真実」シリーズ(朝日新聞出版)、『世にも奇妙な物語ドラマノベライズ 恐怖のはじまり編』(集英社みらい文庫)、「みんなから聞いたほっこり怖い話」シリーズ(岩崎書店)など。脚本作品にドラマ「カナカナ」「念力家族」「ほんとにあった怖い話」、アニメ「スイートプリキュア♪」など。

◆作:太田守信(執筆:3 章、4 章、5章)
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。小説家、脚本家、演出家、俳優。「~はんなり京都~お通り男史 浄化古伝」(双葉社)小説構成、『行ってはいけない世界遺産』(花霞和彦・著、CCC メディアハウス)リサーチ協力、NHK ラジオ「基礎英語2」執筆協力、舞台「亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ」など脚本・演出多数。

◆絵:先崎真琴
ゲーム会社勤務後、独立。ゲーム、アニメ、Vtuber キャラクターデザイン、CD ジャケットイラスト、書籍挿絵などで活躍する。作品に「Fate/Grand Order」「FF14FreestyleArt」「ときめきレストラン☆☆☆」など多数。趣味はゲームと謎解き。

オカルト×エンタメ読み物「セカイの千怪奇」シリーズ刊行開始!連載記事②

新シリーズスタート! 地球上の「本当にある謎」を追え!小学校中学年から楽しめる
オカルト×エンタメ読み物『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』発売を記念して
8月10日の発売日までの毎週水曜日に『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』の見どころを、全5回の連載で詳しく解説!

連載2回目は、表題作の第2話「幽霊屋敷レイナムホール イギリス」をご紹介!

>> もっと知りたい!! 見どころたっぷりの「セカイの千怪奇」シリーズの特徴や超豪華な作家陣については、7月13日掲載の連載1回目の記事をご覧ください!

 

〈『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』内容紹介>

未知人と父の豪は世界中を駆けめぐり、UFOやUMA、怪奇事件の動画を撮影し、ネットにアップして暮らしている。
正体不明の飛行物体にさらわれた母の行方をつかむため、怪奇現象を追っているのだ。
謎を解き明かそうと動く親子に、次々と事件がふりかかる!
「セカイの千怪奇1 幽霊屋敷レイナムホール」の登場人物
「セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール」の登場人物

 

1冊に短編5話入り。
表題作「幽霊屋敷レイナムホール イギリス」の他に、「巨像モアイは夜歩く イースター島(チリ)」「人魚伝説 800年生きた尼 日本」「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」「呪いの森 ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア」の計5話を収録。

 

〈このブログでしか読めない! 今回は特別に表題作の第2話「幽霊屋敷レイナムホール イギリス」の冒頭ページを大公開!

幽霊屋敷レイナムホール

イギリス・ノーフォーク州にある「世界最恐の幽霊屋敷」とも呼ばれるレイナムホールは、今もタウンゼンド家の所有ではあるものの、予約をすれば一般の人も見学ができる施設にもなっています。
そのレイナムホールで、1936年9月19日に世界一有名な幽霊写真とも言われる写真が撮影されました。
その写真に写ったものとは、いったいなんなのか。
そして、レイナムホールで何が起きたのでしょうか。

以下本編を大公開!!
***********************

幽霊屋敷レイナムホール

1936年9月19日、イギリス、ノーフォーク州―――。
この地に立つレイナムホールは、タウンゼンド子爵の由緒ある屋敷だ。
レイナムホールを雑誌の撮影のためにおとずれていたカメラマンのヒューバート・C・プロヴァンドは、恐怖におののく助手のさけび声を耳にした。

「なんだ、あれは!?」

ふりむくと、階段の上に「なにか」が見える。
プロヴァンドは、あわててカメラをかまえ、シャッターをきる。
帰ってからネガを見ると、茶色のドレスをきた女性のすがたが、はっきりとうつっていた。
この写真は雑誌にのって大反響をよんだ。
幽霊らしき女性は、「Brown Lady」(茶色のドレスの貴婦人)と名づけられ、のちにこの写真は「世界一有名な幽霊写真」とよばれるようになった。

幽霊屋敷レイナムホール

じつはこのレイナムホールという古い屋敷では、それより100年も前から、幽霊の目撃談がささやかれていた。
いずれも女性の霊を見たというもので、その正体まで判明している。
女性の名は、ドロシー・ウォルポール。
彼女は、貴族チャールズ・タウンゼンドの2番目の妻だ。
夫は怒ると狂暴になることで有名だった。結婚前、ドロシーに恋人がいたことを知り、激怒して暴力をふるうようになった。
そして、ドロシーをレイナムホールの一室に、死ぬまでとじこめたという。
恨みをかかえた彼女の魂は、今もこの古い屋敷をさまよっているのだろうか。

***********************

レイナムホールは、由緒正しい貴族屋敷。
門から屋敷の戸口までには、広大な庭が広がっています。
申し込めば、そこでキャンプをすることもでき、野外ライブも開催されるとか。
屋敷内でもクリスマスの賛美歌の会が行われることもあるそうです。
世界最強の幽霊屋敷の意外な一面です。
世界でもいわくつきの物件として名高いレイナムホールで、未知人(みちと)たちに起きたふしぎな出来事とは!?
気になる続きは、ぜひ8月10日発売の『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』にて!

次回、第3話「人魚伝説 800年生きた尼 日本」は7月27日(水)公開予定!
ぜひご覧ください!

 

〈書誌情報〉

セカイの千怪奇

  • 書名:セカイの千怪奇1  幽霊屋敷レイナムホール
  • 作:木滝りま/太田守信
  • 絵:先崎真琴
  • 出版社:株式会社岩崎書店
  • ISBN:978-4-265-82101-3
  • 体裁:四六判
  • 定価:990円(本体900円+税)
  • 発売日:2022年8月10日

※商品の店着状況により店舗ごとに発売開始日が異なります。
販売場所:全国書店、ネット書店、他

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4265821014/
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17200654/
紀伊國屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784265821013

●岩崎書店商品ページ:https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b608520.html

 

〈作者紹介〉

◆作:木滝りま(執筆:プロローグ、1章、2章、エピローグ)
茨城県出身。小説家、脚本家。児童書の作品に「科学探偵 謎野真実」シリーズ(朝日新聞出版)、『世にも奇妙な物語ドラマノベライズ 恐怖のはじまり編』(集英社みらい文庫)、「みんなから聞いたほっこり怖い話」シリーズ(岩崎書店)など。脚本作品にドラマ「カナカナ」「念力家族」「ほんとにあった怖い話」、アニメ「スイートプリキュア♪」など。

◆作:太田守信(執筆:3 章、4 章、5章)
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。小説家、脚本家、演出家、俳優。「~はんなり京都~お通り男史 浄化古伝」(双葉社)小説構成、『行ってはいけない世界遺産』(花霞和彦・著、CCC メディアハウス)リサーチ協力、NHK ラジオ「基礎英語2」執筆協力、舞台「亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ」など脚本・演出多数。

◆絵:先崎真琴
ゲーム会社勤務後、独立。ゲーム、アニメ、Vtuber キャラクターデザイン、CD ジャケットイラスト、書籍挿絵などで活躍する。作品に「Fate/Grand Order」「FF14FreestyleArt」「ときめきレストラン☆☆☆」など多数。趣味はゲームと謎解き。

オカルト×エンタメ読み物「セカイの千怪奇」シリーズ刊行開始!連載記事①

新シリーズスタート!地球上の「本当にある謎」を追え!

小学校中学年から楽しめるオカルト×エンタメ読み物『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』発売を記念して、本日7月13日のオカルト記念日(※)から、8月10日の発売日までの毎週水曜日に『セカイの千怪奇1 幽霊屋敷レイナムホール』の見どころを、全5回の連載で詳しく解説。
連載1回目は、第1話に登場する「巨像モアイ」について紹介します!
(※1974年7月13日、映画「エクソシスト」が日本で初公開された日を、オカルト記念日として制定)

 

〈「セカイの千怪奇」シリーズの特徴〉

英語を流暢に話す主人公、世開 未知人(せかい・みちと)がワールドワイドに活躍!
本作で取り上げられる謎は、古代遺跡・謎現象・UMAなど世界に本当にある・目撃された怪奇ばかり。怪奇の場所が記された世界地図も掲載されているので、世界の地理や歴史も学べます。現地で撮影された貴重な写真も多数掲載!

「オカルト」と言っても、ディープな内容ではなく、「ソフトなオカルト」を扱い、「オカルト」初心者でも親しみやすく、純粋に物語を楽しめる内容になっています。
「オカルト」を、エンターテインメントとして楽しみながら、物語を通じて、物事を見た目や印象だけで判断することなく、何が真実か、核心は何かなど、自分で考えて判断する「リテラシー」を身に付けてもらえたら。そんな意味からも、今の時代にこそ読んでほしいオススメシリーズです!

 

〈『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』内容紹介〉

未知人と父の豪は世界中を駆けめぐり、UFOやUMA、怪奇事件の動画を撮影し、ネットにアップして暮らしている。正体不明の飛行物体にさらわれた母の行方をつかむため、怪奇現象を追っているのだ。謎を解き明かそうと動く親子に、次々と事件がふりかかる!

「セカイの千怪奇1 幽霊屋敷レイナムホール」の登場人物

1冊に短編5話入り。
表題作「幽霊屋敷レイナムホール イギリス」の他に、「巨像モアイは夜歩く イースター島(チリ)」「人魚伝説 800年生きた尼 日本」「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」「呪いの森ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア」の計5話を収録。

 

〈「セカイの千怪奇」シリーズを手がけるのは超豪華な作家陣!〉

著者は小説家でもあり脚本家でもある木滝りまさん(今、話題のNHK放映ドラマ「カナカナ」の脚本を担当!)と、太田守信さん。スピーディーなストーリー展開で子どもたちの心を掴みます。
イラストはゲーム、アニメ、Vtuberキャラクターデザインなどを手掛ける先崎真琴さん。登場人物に感情移入しやすいように、躍動感のある魅力的なキャラクターを描きます。
あまり読書が得意ではない子や、集中力が続かない子にも読みやすい短編構成。1冊でたくさんのエピソードや情報に出会えるのもこのシリーズの魅力です。

 

このブログでしか読めない!!今回は特別に第1話巨像モアイは夜歩く イースター島(チリ)」の冒頭ページを大公開!

1.巨像モアイは夜歩く

絶海の孤島とも呼ばれるイースター島には、現在887体もの「モアイ像」が残されています。最大のもので高さ21メートル、重量なんと160トンにもなる超巨大なものもあるとか。
これらの「モアイ像」は、いったいなんのために作られたのか?どうやって作られたのか?そしてどうやって運ばれたのか?という謎から、古代遺跡最大のミステリーとまで言われています。

 

以下、特別に本編を大公開!!
********************************

「巨人だ!巨人が海のなかにいるぞ!」

1772年4月5日、南太平洋をゆくオランダ軍艦のうえで見はりをしていた乗組員が、とつぜん、声をあげた。
朝もやのなか、海のむこうに、巨大な人の顔のような影が見える。
さわぎをききつけ、乗組員たちが甲板にあつまってきた。
隊長として艦隊を率いていたヤコブ・ロッヘフェーンも、そのなかのひとりだった。

「巨人?いや、ちがう……あれは像だ! 陸地に巨大な顔の像が立っているんだ!」
双眼鏡をのぞきこんだロッヘフェーンは、興奮した声でさけんだ。
「あれこそが、海賊たちが、うわさしていた大陸にちがいない……やった!われわれは、ついに幻の大陸を発見したぞ!」

ところが上陸してたしかめた結果、大陸だと思われていた陸地は、全周60キロ足らずの(車だと2時間ていどで1周できる)小さな島だとわかった。
大海原にかこまれたこの島は、いちばん近い南アメリカ、チリの海岸まで3800キロほどもある絶海の孤島だったのだ。

「……それにしても、ふしぎだ。この巨像は、いったいなんなんだ?」
人間の身長の10倍以上もある巨大な顔の像を見あげ、ロッヘフェーンはつぶやく。
発見された日は、奇しくもイースター。
キリストの復活を祝うお祭りの日だった。
島は、その日にちなんで、「イースター島」と名づけられた。

********************************

ロッヘフェーンが島を発見した時には、まだモアイ像は立っていましたが、今あるものは、そのほとんどが倒された状態です。その後、島民同士の争いで、モアイ倒し戦争が勃発したためです。今、立っているモアイ像の多くは、20世紀に考古学者や島民により、修復されたもの。
日本の企業がクレーンを持ちこみ、復元を見事成功させたモアイ像もあります。クレーンを使って動かすようなモアイ像を、当時の島民は、いったいどうやって運んだのでしょうか。

20世紀最大のミステリー「モアイ像」が夜な夜な歩きだす目撃情報が続出!
謎を追う未知人(みちと)たちは、いったい何を見たのか!?

気になる続きは、ぜひ8月10日発売の『セカイの千怪奇1 幽霊屋敷レイナムホール』にて!

 

次回、第2話「幽霊屋敷レイナムホール(イギリス)」は7月20日(水)公開予定!
ぜひご覧ください!

 

〈書誌情報〉

セカイの千怪奇

  • 書名:セカイの千怪奇1  幽霊屋敷レイナムホール
  • 作:木滝りま/太田守信
  • 絵:先崎真琴
  • 出版社:株式会社岩崎書店
  • ISBN:978-4-265-82101-3
  • 体裁:四六判
  • 定価:990円(本体900円+税)
  • 発売日:2022年8月10日

※商品の店着状況により店舗ごとに発売開始日が異なります。
販売場所:全国書店、ネット書店、他

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4265821014/
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17200654/
紀伊國屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784265821013

●岩崎書店商品ページ:https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b608520.html

 

〈作者紹介〉

◆作:木滝りま(執筆:プロローグ、1章、2章、エピローグ)
茨城県出身。小説家、脚本家。児童書の作品に「科学探偵 謎野真実」シリーズ(朝日新聞出版)、『世にも奇妙な物語ドラマノベライズ 恐怖のはじまり編』(集英社みらい文庫)、「みんなから聞いたほっこり怖い話」シリーズ(岩崎書店)など。脚本作品にドラマ「カナカナ」「念力家族」「ほんとにあった怖い話」、アニメ「スイートプリキュア♪」など。

◆作:太田守信(執筆:3 章、4 章、5章)
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。小説家、脚本家、演出家、俳優。「~はんなり京都~お通り男史 浄化古伝」(双葉社)小説構成、『行ってはいけない世界遺産』(花霞和彦・著、CCC メディアハウス)リサーチ協力、NHK ラジオ「基礎英語2」執筆協力、舞台「亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ」など脚本・演出多数。

◆絵:先崎真琴
ゲーム会社勤務後、独立。ゲーム、アニメ、Vtuber キャラクターデザイン、CD ジャケットイラスト、書籍挿絵などで活躍する。作品に「Fate/Grand Order」「FF14FreestyleArt」「ときめきレストラン☆☆☆」など多数。趣味はゲームと謎解き。

3月新刊『クーのたんじょうび』著者・しろさめさんインタビュー

3月14日発売、『クーのたんじょうび』は、しろくまのクーとオリヴェールの友情を温かく描いた作品です。
今回が絵本デビュー作となる、大人気イラストレーターのしろさめさんに発売を記念して、『クーのたんじょうび』の制作秘話や、しろさめさんご自身のことを伺ってみました。

 

しろさめさんS N Sアイコンより

しろさめさんSNSアイコンより

 

―――「クーのたんじょうび」出版おめでとうございます!
今回が絵本デビュー作ということですが、この作品をつくることになったきっかけや制作に至るまでの経緯を教えてください。

一昨年の秋頃に、その年に出版した『やさしいしろくま』(KADOKAWA)を見てくださった岩崎書店の担当編集さんにお声掛けいただいて、絵本制作が始まりました。
普段から物語の種のようなものはストックしているのですが、そのうちの一つだった「友達の男の子みたいになりたいしろくま」というアイデアからスタートしました。

 

―――実際に本を手にされていかがですか?

まるで一つのギフトのような、誕生日絵本にぴったりの素敵な仕上がりにしていただけて大変嬉しいです。
こうして一冊の絵本という形になったことで「クーとオリヴェールの居場所をこの世に与えてもらえた」という思いを強く感じました。

 

―――この作品を執筆中に苦労したことなどはありましたか?

初めての本格的な絵本制作でしたので、正直わからないことばかりでした。これまで物語を表現する手段としては漫画を用いていたので、絵と文字のバランスを取るのが難しかったです。
後半の展開も、どうしたら最後クーが笑顔になれるかかなり悩んだ記憶があるのですが、家族からアドバイスをもらったり、担当編集さんにたくさん助けていただいたりしました。

 

―――クーはお話の中で、ずっとくまの人形と一緒ですが、このくまの人形はクーにとってどんな存在なのでしょうか。

クーにとっては「大切な小さなお友達」に違いないと思います。きっとずっと前からこの子をおねだりしていて、ようやく誕生日に買ってもらえたので嬉しくて仕方ないのではないでしょうか。ちなみに最後のくまの人形ですが、オリヴェールがクーへのプレゼントのメダルに使ったのと同じリボンを結んであげた、という裏話があります。

 

―――そんな裏話があったのですね! 作品の中に出てくるひとつひとつの小物がとっても可愛くて…何度も見てしまいます。

ありがとうございます。生き物モチーフの小物が好きで普段から自分で作ったり絵に描いているのですが、おさかなポーチは以前描いた絵に出したのをきっかけに、絵本にも登場させてみました。
子どもの頃、島田ゆかさんの「バムとケロ」シリーズ(文溪堂)に登場する小物を眺めるのが大好きだったので、自分の絵にもそういった楽しみを取り入れられたらという想いもあって色々な小物を描いています。

 

しろさめさんが元々描かれていた絵。本作で登場した「おさかなポーチ」がここにも。

しろさめさんが元々描かれていた絵。本作で登場した「おさかなポーチ」がここにも。

しろさめさんが元々描かれていた絵。本作で登場した「おさかなポーチ」がここにも。

 

―――市場でオリヴェールがお買い物をするシーンで、文字が書いてある張り紙が出てきますが、このお話の舞台はどこでしょうか。

北欧あたりにある、とある国の小さな町という設定で描いています。森と海に囲まれた自然豊かな土地で、動物と人間がのんびり暮らしています。文字も食べ物もちょっと不思議で、私たちのこの世界とはまた違った暮らしぶりを楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

―――この絵本を読んでくださった読者・ファンの方にメッセージをお願いいたします。

「誰かのようになりたい」という想いは己を高める原動力となりますが、同時に理想に及ばない自身への歯痒さで苦しくなってしまうこともあると思います。
ところが届かないと思っていた人も実は誰かに憧れていて、ひょっとしたら自分も誰かの憧れになっているかもしれない。中々気づかないだけで、きっと心根は誰もが同じなのではないでしょうか。自分を歪める必要なんてないのだと、クーとオリヴェールの関係から感じ取っていただけたらこの上なく幸いです。

 

特別公開! 『クーのたんじょうび』ラフ案

実際の絵本には出てこない超貴重なラフも!

3枚目が実際に絵本に出てくるページ。ラフの時からかなり精密に描かれています。そして色がつくと、世界観がぐんと深まりますね!

ストップモーションのような、とっても愛らしいクーのイラスト…!
2枚目が実際に絵本に出てくるページですが、「まえが しまらない…」のイラストは、しろくまのお腹のぽっこり具合が出るように本画で調整して頂きました。

 

こちらはラフ制作中に設定案として描いていただいたもの。このブログでしか見られない超貴重ラフです!

 

ここからは、絵を描くきっかけになったことなど、しろさめさんご自身のことについて伺いました。

 

―――クーはオリヴェールにあこがれを抱いていますが、しろさめさんご自身はあこがれている方はいらっしゃいますか。

憧れている方は沢山いるのですが、特に安野光雅さんの芸術に対する眼差しや星野道夫さんの人生観に強く惹かれています。
日々生きている中で気持ちが行き詰まった時、必ずこの方々の本を開いています。

 

―――しろさめさんが絵を描かれる上で影響を受けた作家さんや作品はありますか?

前述の安野光雅さんやいせひでこさん、リスヴェート・ツヴェルガー、ジル・バークレム、小原古邨、吉田博など、色々な方から学ばせていただいています。
作品ですと子どもの頃、林明子さんの『こんとあき』(福音館書店)、中川李枝子さんの『ももいろのきりん』(福音館書店)『いやいやえん』(福音館書店)、ドン・フリーマンの『くまのコールテンくん』(偕成社)などがすごく好きで、日頃描いている「人と動物」のルーツは主にこの辺りから来ていると感じています。

 

―――しろさめさんが、しろくまの絵を書くきっかけはなんだったのでしょうか?

しろくまをはじめ動物は昔から好きだったのですが、動物を自分が思うように描ける自信がなく、以前は人をメインにイラストを描き続けていました。
けれど中々自分が納得できる絵が描けなくて悩んでいた時「臆することなく、本当に好きなものを好きに描けば良いのではないか?」と思い至り、大好きなしろくまを描き始めるようになりました。当時足繁く動物園に通っており、目の前で悠々と泳ぐしろくまに感化されたのも大きなきっかけでした。

 

―――最後にお誕生日の思い出がありましたら教えてください!

冬生まれなのですが、幼い頃に兄が新聞紙で大きな雪だるまを作ってくれたのを何故だかよく覚えています。
また中高生の頃、今でも仲の良い友人と同じ誕生日だったので学校で一緒にお祝いしてもらい、そして祝い合ったのがとても思い出に残っています。誕生日といえば祝われる日ですが、私にとっては祝う日でもあったりします。

 

「祝い合う誕生日」とっても素敵ですね。
本作でも、オリヴェールがクーを喜ばせようとする姿に心温まります。しろさめさんの想いが詰まった『クーのたんじょうび』ぜひお手にとってみてくださいね。

 

2月新刊『クーちゃんとぎんがみちゃん ふたりの春夏秋冬』著者インタビュー【後編/イラスト・くらはしれいさん】

2月15日発売、『クーちゃんとぎんがみちゃん ふたりの春夏秋冬』は、カカオの町に住む板チョコレートのクーちゃんとなかよしのぎんがみちゃんの、四季を通じてくり広げられる、ふたりのとろけるような楽しい毎日を描いたお話です。

発売記念、第2弾!
今回はイラストを担当してくださった、くらはしれいさんに『クーちゃんとぎんがみちゃん ふたりの春夏秋冬』についてのお話や、普段のお仕事の様子などを伺ってみました。そして超貴重! 途中段階でのラフも公開しちゃいます。

 

とっても可愛い!くらはしれいさん自画像です。どことなくぎんがみちゃんにも似ているような…。
とっても可愛いイラストです! どことなくぎんがみちゃんにも似ているような…。

 

―――『クーちゃんとぎんがみちゃんふたりの春夏秋冬』を最初に読まれたときの感想を教えてください。

素敵なふたりの関係、何気ない日常、可愛く癒されたのが第一印象です。
お仕事目線ではクーちゃんはどんな見た目なんだろう? という疑問が浮かびました。
チョコレートそのものなのかな、それとも現在の姿のように人の姿をしているのかな、などと思いました。

 

―――この作品の絵を実際に描かれる際に大変だったことや気をつけたことがあれば教えて下さい。

それぞれのお菓子要素をどう取り入れるか悩みました。

 

板チョコレートの柄がとってもキュートなスカートのクーちゃんと、銀紙がパリっとしたワンピースが素敵なぎんがみちゃん。
板チョコレートの柄がとってもキュートなスカートのクーちゃんと、銀紙がパリっとしたワンピースが素敵なぎんがみちゃん。

 

―――実際に本を手にされていかがですか?

少しレトロな雰囲気の中、綺麗な赤色を背景に立つふたりが目を引く素敵な表紙に仕上げていただけて嬉しいです。
見返しの色合いも美味しそう、クリーム色の紙に茶色の線、まさにチョコレートの入ったお菓子箱を開くような気持ちで本を開き、わくわくしました。

 

―――クーちゃんとぎんがみちゃん以外にも、作品の中で、ユニークなキャラクターが登場します。お気に入りのキャラクターはいますか?

シーンも含めてマーブルチョコレートの子は描いていて楽しかったです。
(*どんなキャラクターなのか、どこで登場するのかは、ぜひ作品をご覧ください!)

 

特別公開!『クーちゃんとぎんがみちゃん ふたりの春夏秋冬』ラフ案
*2点とも、掲載されたものとラフ案が異なるものを選びました。

左が実際に本に掲載されたもの、右がラフ案。



リボンがついたお洋服が出てくるお話でのラフ案。
「後ろについたリボン」が可愛い設定だったため、リボンをより強調していただくようお願いし修正していただきました。
そしてカラー化も!

 



海水浴でのシーン。
最初は右の海に浮かんでいるイラストでしたが、浮き輪をぎんがみちゃんに貸してあげる場面のほうが読んでいて自然かも、ということで描き直していただきました。

 

ここからは、くらはしさんへの画家になられたきっかけや、普段のご執筆のことについて伺いました。

 

―――現在絵本作家としても大人気のくらはしさんですが、絵を描くきっかけとなったできごと・影響を受けた作品などはありますでしょうか。

絵は小さいころからずっと描いています。両親が商業デザイナーなため、絵を描くことは身近でした。気づいたときには描いていたと思います。
海外の昔の挿絵や絵本が好きなのでよく見ています。

 

―――絵を描かれる際に、行き詰ったときはどうしていますか? また、いつが一番集中できますか?

行き詰まると、とにかく描けるまで描き続けてしまいます。朝型なので朝が一番集中しています。

 


くらはしさんの大事なお仕事道具。このタブレットから素敵な作品の数々が生み出されているのですね!

 

―――絵を描かれるときのアイディアはどんなときに思いつきますか?

『クーちゃんとぎんがみちゃん』のような読み物の場合は読みながら場面が浮かんできます。第一印象、最初のインスピレーションをいつも大切にしています。
オリジナルでアイディアを出す場合は、基本的に“絵を描く頭“にしてアイディアを探すことが多いです。

 


ラフ案をそのまま書籍に。くらはしさんのアイディアがどれもとっても素敵です。

 

―――執筆中のおともになる、おやつはありますか?

お仕事中は食べたりしません。飲み物は最近お花の香りの紅茶にハマってよく飲んでいます。

 

―――最後に、バレンタインデーが近いですが、何かバレンタインデーの思い出があれば聞かせてください。

高校生のときは友だちどうしで手作りチョコを交換して楽しんでいました。専門的な学校で料理の勉強をしている子も多く本格的でおいしかったのを覚えています。

 

―――これからも、くらはしさんのご活躍を楽しみにしています! 今日はありがとうございました。

2月新刊『クーちゃんとぎんがみちゃん ふたりの春夏秋冬』著者インタビュー【前編/著者・北川佳奈さん】

2月15日発売、『クーちゃんとぎんがみちゃん ふたりの春夏秋冬』は、カカオの町に住む板チョコレートのクーちゃんとなかよしのぎんがみちゃんの、四季を通じてくり広げられる、ふたりのとろけるような楽しい毎日を描いたお話です。
今回は発売を記念して著者の北川佳奈さんに、『クーちゃんとぎんがみちゃん ふたりの春夏秋冬』の誕生秘話や執筆にあたってのお話などを伺ってみました。

岩崎書店にてインタビューを受ける北川佳奈さん
岩崎書店にてインタビューを受ける北川佳奈さん

 

―――小川未明文学賞という晴々しいデビューから、2作目。デビュー作とはまた違ったテイストの作品の執筆に至った経緯やきっかけを教えてください。

小さい女の子のお友だちが、絵のプレゼントをしてくれたんです。その絵の中に、板チョコが赤いリボンをつけた絵があって、その絵を見たときに「なんてかわいいんだろう!」と思ったことがきっかけで、板チョコを主人公にしたお話を書こうと思いました。

写真左の方に、“板チョコが赤いリボン”をつけた絵が!
写真左の方に、“板チョコが赤いリボン”をつけた絵が!

 

―――実際に本を手にされていかがですか?

クーちゃんとぎんがみちゃんと、ずっと昔から友だちだったような、そんな気持ちになりました。
赤い表紙やくらはしれいさんの絵といった、本のたたずまいが、そう感じさせるんだと思います。

 

―――「板チョコ」と「銀紙」。2つはパートナーのような存在ですが、「ぎんがみちゃん」というキャラクターは最初から決めていたのですか?

板チョコの女の子に相棒みたいな仲良しの子がいたらいいなと思い、5円チョコちゃんとか、パラソルチョコ婦人とか、いろいろ候補をあげていたとき、夫が「銀紙」と言ったんです。
子どものころから板チョコはもちろん、キスチョコやフィンガーチョコレート、コインチョコレートなど、銀紙に包まれたチョコレートが大好きだったことを思い出しました。これはもう、銀紙しかない! と思い、ぎんがみちゃんにしました。

 

―――クーちゃんとぎんがみちゃん以外にも、作品の中で、ユニークなキャラクターが登場します。お気に入りのキャラクターはいますか?

ウイスキーボンボンさんは愛着があるのですが、酔っぱらっていそうなので、わたしはフィンガーチョコレートさんのお店に行ってみたいです。
(*どんなキャラクターなのか、どこで登場するのかは、ぜひ作品をご覧ください!)

 

―――作品中の独特な言い回しは(例:冬のわすれものみたいなお花)、北川さん特有の表現ですよね。普段から意識して、いろんなものを見るようにされているのですか。
また、その見えたものを作品に活かされているのでしょうか?

普段はついぼんやりしてしまいがちで、何かを見ても「きれいだな」と思うくらいです。
実際に書くときになると、どこからかひょっと言葉が出てきます。あとから読み返すと、本当に自分が書いたのかな? と思うこともあって、不思議です。

 

―――作品内のエピソードは、本当にありそうな日常の様子がたくさん書かれていますが、これは北川さんの実体験も入っていますか?

はい。中には実際にあったことも入っています。
特にコロナ禍で「友だちに会いたいな」とか「家族が元気でうれしいな」とか、自分の大切なものを確認することができて、それがエピソードに生かされていると思います。

 

ここからは、北川さんへの作家になられたきっかけや、普段のご執筆のことについて伺いました。

 

インタビュー中も終始笑顔の北川さん
インタビュー中も終始笑顔の北川さん

 

―――作家になろうと思ったきっかけは?

どこにいても仕事ができるという身軽さに憧れていました。家とか公園が好きなので。

 

―――この作品の執筆中に詰まったときはありましたか。また、そうした際、普段はどうされていますか?

『クーちゃんとぎんがみちゃん』に関しては、すんなり書けた方だと思いますが、普段はつまずくことばかりです。
そんなときは、パソコンに保存してある「発酵部屋」というフォルダにいったん放り投げて忘れるようにしています。パンのように発酵してくれるといいなと思いながら……。

 

―――作品のアイデアは、何をされているときにひらめくことが多いですか?

お散歩しているときと、夫と話しているときに思いつくことが多いですね。夫は自分とは違う視点を持っているので、創作のきっかけをもらうことがよくあります。
また、ひらめいたアイデアは、忘れないように書き留めるのですが、手近な紙に書いてしまうので、箱に入れてとってあります。

 

お話の原石がつまったアイデアの宝石箱
お話の原石がつまったアイデアの宝石箱

 

中には『クーちゃんとぎんがみちゃん』執筆中のメモ書きも。板チョコがコートを着ている絵だそうです。
中には『クーちゃんとぎんがみちゃん』執筆中のメモ書きも。板チョコがコートを着ている絵だそうです。

 

―――いちばん集中できる時間帯はいつですか?

ぜんぜん集中できません。すぐさぼってしまうので、最近はこけしに見張ってもらうようにしています。
10年前、鳴子に出かけたとき、いちばんいじわるな顔の子を選んだのですが、見張り役にちょうどいいなと思い、パソコンの後ろに置いています(笑)この子と目が合うとがんばろうと思えるんです。

 

 

―――執筆中のおともになるおやつはありますか?

やっぱりチョコレートですね。パッケージも可愛いものが多かったりして、特別な存在です。銀紙に包まれたチョコが少なくなっている気がするので、昔から変わらないキスチョコが好きです。
母が沖縄出身なので、アメリカのお菓子のキスチョコがいつでも家にあり、小さいころは鼻がつーんとするほど食べていました。

 

銀紙に包まれたキスチョコ
銀紙に包まれたキスチョコ

 

―――バレンタインデーが近いですが、何かバレンタインデーの思い出があれば聞かせてください。

男兄弟に囲まれて育ったので、ひとりだけもらえなかったらかわいそうだと家族が思ってくれて、母や祖母から毎年もらっていました。そのため、バレンタインデーが大好きです。
大人になった今も、なんだかチョコレートがもらえる気がしています。

 

―――最後に、この作品を読んでくれた子どもたちに何か伝えたいことはありますか?

今、子どもたちは、我慢をしなくてはならないことも多く、本当に大変な状況だと思います。
この本は、毎日の暮らしの中にちょっとしたよろこびを見つけるお話です。ものすごく楽しかったことは記憶に残ると思いますが、ささいなできごとは忘れてしまうものです。ごはんを食べておいしかったことや、お友だちと話してくすっと笑ったことなど、クーちゃんとぎんがみちゃんのように、小さな楽しみを見つけながら過ごしてもらえたらうれしいです。

 

―――これからも、北川さんの大活躍を楽しみにしております。今日はありがとうございました!

児童虐待8

 昨年8月に『赤ちゃんが頭を打った、どうしよう!? 虐待を疑われないために知っておきたいこと』(岩崎書店刊)を刊行したあと、行政処分や裁判所の関りについて改正がありましたので、そのいくつかをこのブログで取り上げたいと思います。
 ここでわかっていただきたいのは、「疑われたら」大変な目に遭うということです。

小児脳神経外科医の藤原一枝先生の投稿です。

これまでの記事の一覧はこちら

藤原一枝

藤原QOL研究所 代表

元・東京都立墨東病院脳神経外科医長

愛媛県松山市生まれ。岡山大学医学部卒業後、日赤中央病院(現・日赤医療センター)小児科・国立小児病院(現・成育医療センター)小児神経科を経て、1974年から東京都立墨東病院脳神経外科勤務。1999年藤原QOL研究所設立。2012年からの中学1,2年の武道必修化に対し、青少年の柔道事故死の中に脳振盪軽視があることを分析し、警告を発した。国際的なスポーツ脳振盪評価ツール(SCAT)を翻訳し、公開している。

出版物は「まほうの夏」「雪のかえりみち」(共に岩崎書店)など児童書のほかに「おしゃべりな診察室」「医者も驚く病気の話」「堺O-157 カイワレはこうして犯人にされた!」など。

虐待を疑われた時の傾向と対策

1、通告されるかもしれない

“虐待”や“虐待の可能性”を疑うのは医師や病院側です。その疑いがあった場合、家族に「何月何日、児相(児童相談所)に通告しました」と教えてはくれません! それは治療への影響や親の狂乱を恐れてのこと。
多くの場合、退院できそうな時期に親を呼び、児相に通告したことを伝えます。そして同時にそこから、担当を児童相談所(児相)の職員にバトンタッチして「一時保護しました」と伝えているようです。
もし、頭を打って手術をしたとか、麻痺が残ったという重篤な場合だけでなく、第三者がいない家庭内の事故の場合でも、虐待を疑われそうだと思ったら、早めにセカンドオピニオン医や弁護士に相談するのがいいかもしれません。

2、児相職員がきらいなもの

2019年5月24日付の朝日新聞デジタル版は、次のような見出しで始まっていました。「『子どもを返せ』数時間罵倒 親の圧力に悲鳴をあげる児相」。
業務の増大や、敵意をあらわにする特定の親への対応のため、児相の現場で悲鳴が上がっていることをレポートした記事です。過酷な職場に定着率は低く、専門性が上がらないことも指摘しています。児相寄りの内容ではありますが、事実の一面でもあります。
児相職員と相対しているのは、虐待をした親ばかりではありません。
虐待をした、とまちがえられて子どもが一時保護された親も半狂乱であり、抗議の声をあげています。
かつての児相勤務者に聞くと、「親からのクレームや罵倒」の結果として、職員の警戒心から、うるさい親には“リスクが高い“という評価を下し、真実の追求から遠ざかることも起こりうるようです。
万一、子どもが一時保護になったら、親には「児相職員に悪印象を持たれないように」とアドバイスするしかありません。
なお、筆者が訴え願っていることは、反省を込めて、「“現場の医師の診断力の向上”により、通告や一時保護を減らしたい」という点です。最初の医者がまちがえると、児相職員に余分な仕事を増やすばかりですから。

3、一時保護と指導など

児相は調査を行い、会議で子どもの「援助方針」を決めます。一時保護の期間は原則2か月未満で、一時保護の目的が達せられたときに一時保護が解かれます。
引き続き、児相の大事な業務には、「保護者への指導」「家庭への支援」があります。
一時保護は、子どもの安全確保とアセスメント(調査に基づき分析し判断すること)を行い、「助言指導」「継続指導」「児童福祉司指導」「児童委員指導」といった指導や支援の方針を決定するために行うものとされています。
これらの指導や支援は、一時保護が短期だった家族にも行われ、長い場合には半年~1年以上続きます。これらの指導や援助の一環として、「親子再統合プログラム」「ペアレントトレーニング」といったものを受講することを求められることがあります。

①一時保護決定通知書とは?

一時保護決定通知書には、以下の記載があります。
「あなたが保護者等となっている次の児童等について、児童福祉法第33条の規定により一時保護しましたので通知します。」とあり、「一時保護開始の時期」は記入がありますが、次の2点は無記入です。
・一時保護所または一時保護委託先の名称
・一時保護所または一時保護委託先の所在地  
最大の保護理由は異口同音、以下のような「児の安全保護のため」と書いてありますが、調査期間にも、面会の可能性についても触れられていません。
乳幼児頭部外傷についての調査期間は、日本では、短くて2週間、おおかたは4〜5週くらいです。

一時保護の理由
保護者から著しく不適切な養育が行われていた疑いがあり、児童の安全を迅速に確保し適切な保護を図るため、また児童の心身の状況、その置かれている環境その他の状況を把握するため、一時保護が必要である。

②一時保護解除になったら?

児相の目的は達したので、保護は解除となり、子どもは自宅に戻ります。一時保護解除決定書などの書類が数枚、渡されます。
(1)一時保護解除決定通知書
あなたが保護者等となっている次の児童等について、児童福祉法第33条の規定による一時保護を解除したので通知します。この書類は単純です。

解除の理由:家庭引き取りのため、一時保護解除とします。

(2)指導措置決定通知書
あなたが保護者等となっている次の児童等について、児童福祉法第27条第1項第2号の規定により次のとおり児童福祉士指導の措置をとりましたので通知します。

措置番号 氏名 生年月日 性別 摘要
         
保護者等居住地 ○○
指導の開始時期 年月日
措置理由又は指導内容 月1回程度の来所面接又は家庭訪問により、家庭状況の確認をします。
心理面接にて本児の発育、発達状況を確認します。
指導担当者 職 氏名
勤務場所
児童福祉司  ○○
○○児童相談所
(3)指導措置決定通知書
あなたについて、児童福祉法第27条第1項第2号の規定により次のとおり児童福祉司指導の措置を採りましたので通知します。

措置理由又は指導内容 本児が落ち着いた生活ができるよう生活の安定を目指すため、月1回程度の来所面接又は家庭訪問等を実施し、家庭状況を確認していきます。
(4)付録:「約束事」 
「正式の書面にすると、法的な問題があるので」と言い訳されながら、以下の文章が渡され、署名捺印を要求されます。
これは明らかに、指導支援というだけでなく、虐待していない親にとっては、監視や脅しつきの扱いです。

約束事
家庭引取りするにあたり、以下のことを約束します。
 

  1. 子どもの安全を責任をもって守っていきます。
  2. 関連機関(保健センター、子ども家庭支援センター、児童相談所)からの家庭訪問を受け入れます。電話に出られない場合は折り返し電話して連絡を取り合います。
  3. 子どもの成長に合わせた養育環境については、関係機関の意見を参考にして整えていきます。
  4. 緊急時には子どもの安全を第一に図るため、119番通報をします。
  5. なお、私たちが努力する中で、上記約束が守れなかった場合には、児童相談所の助言に基づき、児童相談所による一時保護、児童福祉法第27条の規定による措置(児童福祉施設入所・養育家庭委託)をとる可能性があることを了承します。

東京都〇〇児童相談所長 殿

年 月 日
氏名         印

 

4、不服申し立て

一時保護に不服の場合は、児相を設置している自治体の長に、行政不服審査法に基づく「審査請求」の申し立てることができます。行政不服審査法に基づく「審査請求」ができる期間は、処分を知った翌日から起算して3か月以内です。
また、地方裁判所に対して自治体を被告として、処分の取消しの訴えを提起することができます。
ただし、いずれも、審理には相当の時間がかかることが多く、一時保護されている2カ月以内に決着がつくことは稀です。

5、家庭裁判所の関与

児相が、一時保護の開始から2カ月を超えて一時保護を継続しようとするときに、親権者の反対がある場合には、児童相談所長は家庭裁判所の承認(司法による審査)を受けなければなりません。

6、親子分離が必要な「要保護性」が認定されると児童福祉施設等に

「児童虐待があり子どもの福祉が著しく侵害されている」を認定されると、親子分離が必要と判断され、児童福祉施設への入所などの措置がとられます。
おおむね2歳以上では児童養護施設、2歳未満では乳児院が主な入所先となります。 
この場合、面会等についても児相や施設長の指導や指示を受けることになります。
なお、保護者の親権の乱用と見なされて面会や通信が制限される場合や「接近禁止命令」が行われることがあります。この場合には、一時保護や施設入所の決定と同じように文書によって告知され、不服申し立ての対象となります。
施設からの退所も、児童相談所長の決定によることになります。

7、施設入所措置

児相は、施設入所等に親権者が同意するかどうかを確認するために、親権者に対して書面に署名することを求めます。
これに同意しない場合には、署名する必要はありません。しかし、その場合でも、児童相談所は、家庭裁判所に対して、児童福祉法第28条による「申し立て」を行い、家庭裁判所が親権者の「審問」や「家庭裁判所調査官による調査」を行い、児童相談所が行う施設入所を承認する旨の審判を出した場合には、親権者の意に反しても施設入所を行います。

8、家庭裁判所の決定に不服がある場合

家庭裁判所の審判後にその決定に不服がある場合は、高等裁判所に即時抗告をすることができます。申し立て可能な期間は2週間です。